秋田県厚生連労働組合
トップページへイベント組合員相談コーナー専門部秋厚労についてお問合せ支部便り

トップページ>イベント・ニュース

5.27医師・看護師を確保して地域医療を守る県民集会への参加を

 来る5月27日()、秋田市アゴラ広場において「医師・看護師を確保して地域医療を守る県民集会」が行われます。患者さんも、住民も、病院も、医療労働者も、みんな困っている今の状況を打開するために、声を上げる最大のチャンスです。

 

医師などの過酷な労働実態浮き彫りに

 日本病院会の調査によれば、宿直をする全国の勤務医の9割が翌日も通常勤務を強いられ、6割の医師が月3回以上の宿直をせざるを得なくなっています(4月11日秋田魁新報)。また、日本外科学会によると、外科医の7割が宿直明けに手術をし、勤務時間は労働基準法の規定をはるかに上回っています(4月5日朝日)。過酷な労働が「医師不足」問題にさらに拍車をかけています。

 加えて、日本医師会の調査では、「看護師不足」はこの先ますます深刻化し、全国で看護師は5万人足りないことが判りました(1月17日朝日)。ナースハンターの暗躍などが話題になっていますが、看護師は、病院間・都道府県間で奪い合っていても解決になりません。医療労働者の慢性的な人手不足は、残業・休みが取れない・夜勤回数の増加・夜勤人数減らしなどの形で現れてきます。過労死も発生し、耐え切れずに辞める人も増え、そのことでさらに人手不足になるという悪循環に陥っています。

 

患者さんも医療労働者も困っている

 医師や看護師がいないため、県内でも休床・閉鎖する病棟や診療科があとを絶たず、治療を受けたくても受けられない人が続出しています。受診できたとしても、医療費の高さには目を見張るものがあります。国民健康保険料を払えない人は、全国で480万世帯。保険証を取り上げられた人もいます。

 今は、患者さんも、医療労働者も、みんなが本当に困っています。困っている者どうし、手を携えて運動することが求められています。中でも医療労働者は、医療を守るために立ち上がる責任があります。

 

医師・住民が集会の呼びかけ人に

 このような医療の問題は全国的なものですが、中でも秋田県は深刻です。県民全体が立ち上がる「集会」を望む意見があちこちから湧き出してきました。5月27日の県民集会は、そのような県民の思いを結集する場として位置づけられています。呼びかけ人の一人、元秋田大学医学部長・綿貫勤先生は、実行委員会の中で、大分や埼玉などの例を挙げて「広く住民や学生なども参加できる運動」を提唱しています。今回の集会には「21世紀の医療を守る会」が後援していますが、同会の構成団体には秋田県医師会・秋田県看護協会・秋田県病院協会などが含まれており、厚生連病院としても間接的に参加していることになります。

 集会の宣伝とカンパを兼ねて、「意見ポスター」に団体や個人の名前を載せる運動が始まっています。第一次集約(4/20)の段階で、すでに団体51、個人247が名乗りを上げ、その数が急激に増えています。秋厚労では、バスの手配も含めて、支部・本部ともに集会への準備が進められています。この画期的な集会に、一人でも多くの人が参加できるよう、万全の体制をとって臨みましょう。

 

13:00〜 集会 14:00〜 パレード 於;アゴラ広場

(呼びかけ人)

武石龍一(鷹巣住民団体)

西 文雄(鹿角住民団体)

西成辰雄(医師、元町長)

綿貫 勤(元秋大医学部長)

渡辺 淳(中通リハ病院長

 

 

《後援》 21世紀の医療を守る会

(構成団体)

秋田県医師会、秋田県歯科医師会、秋田県薬剤師会、秋田県看護協会、秋田県放射線技師会、秋田県臨床衛生検査技師会、秋田県栄養士会、秋田県理学療法士会、秋田県作業療法士会、秋田県歯科衛生士会、秋田県歯科技工士会、秋田県病院協会、秋田県保険医協会、秋田いのちの電話、秋田県社会福祉協議会、秋田県医労連 ほか。全体で45団体

過去のニュース(2006年7月)
過去のニュース(2006年10月)
過去のニュース(秋厚労定期大会)

Copyright 2006 © Akita Koseiren Union .Allrights Reserved.